首都圏国立大学に通うコウです。今回はおすすめの英語文法書"Evergreen"についてまとめました。読んで欲しい人は、英語が伸び悩んでいる人、文法書を持っていない人、Evergreenの使い方が分からない人です。
そもそも文法書とは?
この記事で紹介する文法書とは、問題ベースで解説されている問題集(Next Stage, スクランブル etc.)のことではありません。例文が載っていて、それぞれの用法について詳しく解説されている参考書のことです。
おすすめの文法の問題集については、こちらの記事で紹介しています→
大学受験に文法書は必要か?
まず、大学受験に文法書は必要なのか?と疑問に思っている方がいるかもしれませんのでお伝えします。必要です!!文法書は1冊購入すべきです。
NEXT STAGEに代表されるような文法の問題集だけで十分と思うかもしれませんが、文法の基礎が頭に入っていない人が問題集を解いても力になりませんし、何より効率が悪いです。文法書で各文法の骨格となる文章構造や、各用法で表される意味(役割)を一通り頭に入れることが先決です。例えば、比較を表すなら比較級とthanが最低限必要だとか、不定詞と動名詞が表す意味の違いなど…
一通りの文法の基礎が頭に入った上で、問題集を解くことで知識の穴埋めを行っていくのです。
ちなみに、文法書を使わずに問題集だけを解いてきたという人も文法書はこれから使うべきです。問題集に載っている解説は、簡略化されていますし、あくまでその問題に関する解説です。解説を読めばその問題は解けるようになるかもしれませんが、少し変えられると太刀打ちできません。なので、受験まで時間がないという人も間違えた用法だけで良いので文法書で復習すべきです。ブックオフやフリマアプリなら安く購入できますし。
おすすめ文法書:Evergreen
全てのレベルの人におすすめする文法書(基礎〜応用レベル)
Evergreen
この文法書は、絶版となったForestという文法書と作りが同じです。出版社が変わったくらいで他はほとんど同じ。各用法は3つのパートに分かれて解説されています。
Part 2 : 基本的なレベルの文法項目が例文と共に解説されています。
Part 3 : 発展的なレベルの文法項目が例文と共に解説されています。
高校で学習する範囲が1章〜24章で単元ごとにまとめられています。絵や、図が挿入されていて大変わかりやすいです。はじめて高校英語を学習する人や、自分の苦手な単元だけを学習したい人には使い勝手良いです。特にこだわりがないのならこれで決まりです。
ちなみに、私は絶版になったForestを愛用していました。Evergreenと同じつくりになっていて、Part 1を特に重視して学習していました。Forestは絶版のためブックオフなので安く買えるのでオススメです。英語の文法は短い時間で大きくは変化しないので古い物でも大丈夫です。
使い方
高校1~2年生(高校英語をこれから始めるor始めたばかり)
これから高校英語を始める人は、文法はEvergreenベースで進めていきましょう!(もちろん、単語や長文読解は別です。) 基本的には、第一章から順番に進めていく感じで大丈夫です。
1. イメージをつかめ
多くの人が読んでいませんが、Step 1に書いてあることがとても重要です。 Step1には学習する文法の表す意味が詳しく書かれています。例えば、不定詞なら"未来に起こることについて使われる"、動名詞なら"習慣を表すのに使われる"など。絵と共に大事なポイント書かれているので各用法のイメージがつかめます。この各用法に対するイメージは、他の用法を多く学んでいく際に知識が混同するのを防いでくれるので後々重要性がわかってくるはずです。
2. まずは知る
Step1を読んだら、Step2へ進みましょう。Step2からは実践的な例文とそれに伴う解説が載っています。受験で問われる問題はStep2, Step3に載っている用法ばかりです。
初めて見ると、覚えることばかりで大変に思うかもしれません。しかし、そう思う必要はありません。最初は知らなくて当然です。まずは例文を読んで、そして例文と照らし合わせながら解説を読み進めましょう。ここで大事なのはどのような用法があるのかを知ることです。覚えようとしなくても良いのでStep2の最後まで読み進めてみましょう。
3.完璧を目指すな
なんとなく用法の種類を理解したところでStep2の最初に戻り、構造を覚えてみましょう。ここでは、進出単語などは覚えず、構造の暗記を優先します。例えば、現在完了なら、"主語→has/have→過去分詞"など。Step2の最後まで行ったら、途中にある練習問題や、文法問題集で解いてアウトプットしてみます。全然できないかもしれませんが、焦らずEvergreenの解説を読んで理解しましょう(それでも分からないのならネットで調べるのもありです)。そしてある程度理解できたらStep3に進みましょう。
これを繰り返して文法を一通り理解していきます。範囲はかなりありますし、覚えることが多いのも事実です。焦る気持ちもわかりますが、英語は自分の知識を使いこなせるまでに時間がかかるということを理解しておきましょう。やったからすぐに結果になると考えているとすぐに壁にぶち当たります。そして英語から距離をおきテスト前に焦ってやるも結果は伸びない…
毎日少しずつで良いのでインプットとアウトプットを繰り返し穴を埋めていきましょう。毎日少しの継続が完璧への近道です!
高校3年生以上(受験生)
受験生には時間が多くはないので、Evergreenを読み物としてではなく辞書的に使います。また、紹介する使い方は受験生であれば問題集を1冊は持っているという前提です。
1.問題集を解く
まずは問題集を解きましょう。受験直前でなければ、単元ごとに問題がまとまっている問題集の方が良いです。そのほうが重点的に学習がしやすいです。
2.問題集の解説だけではだめ
問題を解いたら丸付けをします。その後、解説を読みます。基本的には正誤に限らず全ての解説に目を通しましょう。そして間違えた問題に関してはEvergreenの該当するところを読みます。その後まとめノートなどに解説を自分なりの言葉で短くまとめます。それも面倒くさければ付箋にまとめて問題集の該当部分に貼り付けましょう。自分は付箋の方をやっていました。基本的にはこれだけです。
ここで意識すべきことは、他の問題形式になっても解けるかどうかです。例えば選択の文法問題なら、4つの選択肢が他のものになっても正解が選べるのか?
問題集の落とし穴は、問題が解けるだけで満足して実践的な力がつかないことです。問題集を何周もすれば問題を覚えて正解を選べるようになります。もちろんこれも大事なことですが、もう一歩踏み込んでなぜその選択肢が正解なのかを論理的に考えるようにしましょう。これを意識して解くだけで効果は違いますし、これを意識してはじめて問題集を解く意味があります。
まとめ : 問題を解くことが全てではない
問題が解けるだけでは模試や本番で点数はある程度までしかとれません。問題量が大事という人もいますが、そういう人は一通り文法知識が頭に入っている人です。もし、英語の学力に伸び悩んでいるのであれば、一旦立ち止まってEvergreenのStep1から読み込んで各文法のイメージを掴んでください。そうすれば、文法問題に柔軟に対応できるようになります。継続は力なり!第一志望校合格目指してかんばってください!!
